“噴火浅根“周辺の衛星画像撮影に成功 海面変色や浮遊物は確認できず

JX通信社とアクセルスペースは29日、気象庁が27日夜に噴火を発表した、北硫黄島付近の海底火山「噴火浅根」周辺の様子の撮影に成功した。この画像から、目立った変色水域や軽石等、噴火の痕跡を確認することはできなかった。

画像中央が「北硫黄島」、「噴火浅根」は島の北西に位置する(2022年03月29日 アクセルスペース撮影)

気象庁の発表によると、27日18時00分頃に海面上5500m、同23時30分頃には海面上7000m、28日02時20分頃にも海面上7000m、同08時20分頃には海面上3600mの噴煙が周辺から上がっていることが確認されている。気象庁の記録では、70年ほど噴火の観測はなく、1930年から1945年頃にかけて漁船により噴火が確認されている。

海上保安庁によると、昨年8月5日の観測で変色水域が確認されているが、今年3月15日の観測では変色水域等は確認されていなかった。

「噴火浅根」の変色水域及び浅所(2021年08月05日 海上保安庁撮影)

JX通信社とアクセルスペースでは、今後も引き続き“噴火浅根“および“北硫黄島“周辺の様子の撮影を続けていく。(JX通信社/FASTALERT)

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