気象庁・地震観測システム障害 “海底ケーブル損傷の可能性高い” 緊急地震速報の遅延可能性は当面継続

気象庁は27日、16日未明に発生した東南海ケーブル式常時海底地震観測システムの障害について、調査を進めた結果、海底ケーブルが損傷している可能性が高いことが判明したと発表した。

このケーブルは、地震観測システムの電力供給及びデータ伝送を担うもので、静岡県の御前崎から三重県の志摩半島にかけての東南海沖に設置されている。御前崎沖の約4キロ付近にて損傷している可能性が高いという。

詳細な損傷位置の調査・ケーブルの修理・復旧対応については検討予定とし、観測点の観測データを緊急地震速報の発表や津波観測情報の発表に活用できない状態は、当面継続すると明らかにした。

このため、この観測点を周辺を震源とする地震が発生した場合に、緊急地震速報の発表が平常時より最大で13秒程度遅くなる可能性が継続することになる。一方で、津波警報(第一報)や地震情報の発表までにかかる時間に影響はないという。(JX通信社/FASTALERT)
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