【航空法等順守を】夜の空港周辺にドローンか 燃料不足でANA便が嘉手納基地に着陸
国土交通省・那覇空港事務所によると、4日21時半頃、那覇空港の管制塔などから那覇市の東側をドローンらしき無人航空機が飛行していることを確認した。滑走路付近の飛行は確認されていないが、航空機の離着陸に影響を及ぼすおそれがあり、22時50分頃までの約1時間、滑走路が閉鎖された。
ANAによると、4日の計3便に引き返しや到着空港変更が生じた。このうち乗客149人を載せた福岡空港発のANA1217便は、燃料不足によりパイロットと運航部門の討議の結果、嘉手納基地に着陸した。嘉手納基地では燃料搭載関係の手続に時間を要し、機内の窓を閉めた状態で5時間以上に渡って停止することとなった。燃料補給を終えた同便は、04時40分頃に約7時間の遅れで那覇空港に到着した。関西空港に引き返した便については、到着後欠航となったが、5日午前に那覇空港への臨時便を運航したという。5日に那覇空港から羽田空港に向かう最終便にも遅れが生じたほか、このトラブルにより使用する飛行機の手配ができなくなったとして、5日朝に那覇空港と新石垣空港を結ぶ1往復が欠航となった。
国土交通省・航空局の無人航空機安全課の担当者は、「今後の対応や詳細については調査中だが、航空法や小型無人機等飛行禁止法を順守してほしい」と話している。