福岡行きJAL最終便がエンジントラブルで欠航 "救済"で臨時の北九州行きを運航

日本航空によると15日の羽田発・福岡行きJAL335便は、使用する飛行機の整備のため、福岡空港の運用時間内に着陸できない見通しだとして欠航した。335便はこの日の羽田発・福岡行きの最終便で、救済のための臨時便として北九州行きJAL4647便を急きょ運航した。

335便は、乗客321人(幼児1人含む)が搭乗し、羽田空港を概ね定刻の19時40分すぎに出発。出発直後に左エンジンの始動装置に不具合が見つかり、離陸せずに引き返した。トラブルがあった飛行機は、エアバスA350-900型機(機体記号:JA11XJ)で、今月11日にも右エンジンにトラブルがあった機体。

臨時の4647便には同型機(機体記号:JA06XJ)を使用し、乗客264人(幼児1人含む)が搭乗。22時00分の出発を予定していたが、出発準備に時間を要したため1時間21分遅れの23時21分に出発した。北九州空港には翌日の01時07分に到着し、その後乗客らは日本航空が手配した福岡市方面へ向かうバスや北九州空港周辺のホテルなどを利用したという。

ことし2月に発生した福岡行きのJAL331便が福岡空港の運用終了時刻に間に合わず、関西空港を経由して羽田空港に引き返したトラブルを受け、日本航空などは福岡行きの便を24時間離着陸が可能な北九州空港に代替着陸できるよう体制を整えていた。

今月11日には、福岡行きのJAL331便が飛行機の整備のため、出発が大幅に遅れるトラブルがあり、同様の理由で北九州空港に代替着陸していた。このトラブルがあった機体も今回のトラブルと同一(機体記号:JA11XJ)で、出発直後に右エンジンの始動装置に不具合が見つかり、火花を散るなどしたため、離陸せずに引き返した。その後、使用する飛行機を同型機(機体記号:JA06XJ)に変更し、約3時間遅れで北九州空港へ再出発した。

北九州市の武内和久市長は、Twitter上で「深夜にもかかわらず、多くの関係者のチームワークとご尽力に感謝致します」とツイートした。(JX通信社/FASTALERT)

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