東京電力と東北電力管内で節電協力を 東電管内は14時台に使用率107% 夕方に大規模停電の可能性
東京電力と東北電力は、電力需給が極めて厳しい状況にあるとして、利用者に対して節電への協力を呼び掛けている。
16日に発生した地震により一部の発電所が停止しているほか、22日の気温低下で暖房機器の使用増加が見込まれるため。
東京電力は、このままの状況が続くと、夜20時以降に揚水式水力発電の運転が停止し、約500万kW(200万~300万軒規模)の停電が発生するおそれがあるとして、更に毎時200万kW程度の節電が必要だと呼びかけている。
東京電力管内と東北電力管内に政府から初の「電力需給ひっ迫警報」が発表されている。
対象地域:東北地方・関東地方・新潟県・山梨県・静岡県の富士川以東
<東京電力管内・1時間平均の電力使用率>
09時台:97%
10時台:101%(供給力に対して62万kW上回る)
11時台:103%(供給力に対して160万kW上回る)
12時台:102%(供給力に対して100万kW上回る)
13時台:106%(供給力に対して272万kW上回る)
14時台:107%(供給力に対して305万kW上回る)
*東京電力では揚水発電所を用いて電力需要が多い時間帯をカバーしており、揚水発電可能量は10時時点で残り87%、12時時点で71%、14時時点で59%となっている。
<東北電力管内・1時間平均の電力使用率>
09時台:100%
10時台:99%
11時台:98%
12時台:97%
13時台:99%
14時台:97%
【節電チェックリスト】
・暖房使用時は室温設定を20℃を目安に
・こたつや電気カーペット使用時は「中」「弱」の設定に
・不要な照明を消す
鉄道各社でも駅構内の一部照明や一部券売機の電源を落とすなどの対応をしているという。
(JX通信社/NewsDigest)