【AI分析】W杯日本代表 GL突破確率が70%に大幅上昇 ドイツ戦勝利で

カタールで行われているサッカーW杯で、日本代表がグループリーグを突破し、歴代最高成績に並ぶベスト16に入る確率が70%を超えたことがわかった。優勝候補だったドイツを23日に破ったことで、ドイツ戦前の約34%から大きく上昇した。JX通信社が独自に開発したAIモデルをもとに、すべての試合結果を1万回シミュレーションして求めた。

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■ 次戦コスタリカ戦の勝利確率は45.2%

ドイツ戦前に行ったシミュレーションでは、対ドイツ戦の勝率を26.5%、グループリーグを突破する確率を34.0%と予想していた。ドイツ戦で日本代表が勝利したことをもとに再シミュレーションを行ったところ、グループリーグを突破する確率が70.6%に大きく上昇した。

サッカー日本代表は、続けて日本時間27日19時からコスタリカ代表と、同2日4時からスペイン代表と対戦する。JX通信社が行っているシミュレーションによると、コスタリカ戦に勝利できる確率は45.2%、スペイン戦では22.1%となっている。


各4ヶ国で構成するグループA〜Hの一次リーグのうち、日本代表はグループEに所属。スペインやドイツといった優勝経験国が名を連ねる、いわゆる「死の組」とされてきた。

■ 歴代最高成績更新の確率は倍増

グループリーグを突破すると、日本代表にとってW杯で最高成績タイとなるベスト16入りが決まる。最高成績更新となるベスト8入りの確率は25.3%で、ドイツ戦前からほぼ倍増した。

その後の準決勝に進出できる確率は8.6%、決勝に進出できる確率は3.0%、優勝確率は1.0%となっている。


グループEを1位で突破した場合はグループFの2位(日本時間5日24時キックオフ)、2位で突破した場合はグループFの1位(同6日24:00キックオフ)と対戦する。シミュレーションによると、グループFのうち、ベルギーとクロアチアがベスト16に進出する確率が50%を超えており、それをモロッコが追う格好になっている。

■ ブラジルとフランスの優勝争いに

シミュレーション結果によると、ブラジル(11.9%)とフランス(11.8%)が横一線で優勝を争っており、それにイングランド(10.0%)、オランダ(9.9%)が続いている。大会前に行ったシミュレーションでブラジルに次ぐ優勝候補だったアルゼンチンは、22日のサウジアラビア戦で敗北したことで、大きく順位を下げた。

■ 選挙でのノウハウ活かし、AIモデル構築

シミュレーションの提供にあたり、当社独自で過去のサッカーワールドカップにおける対戦成績、各国代表チームの能力に関する情報、直近の国際試合での対戦成績を収集。それらのデータをもとにして試合の勝敗を予測する数理モデルを構築した。

実際のサッカーワールドカップのプロセスに沿って対戦カードごとに各国の勝利確率を計算し、その確率に応じて勝敗(グループリーグは引き分けも含む)を決定する一連の過程を10,000回繰り返すことで、各国のラウンド16進出確率や優勝確率を求めている。実際の試合結果を反映してシミュレーションを行うことで、大会期間中も毎日確率を更新している。

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